序章
少し肌寒くなってきた11月の深夜、ある中年は興奮を抑えきれずにいた。
それは小学生の遠足の前日だ。寝ようとしても色々考えて自然と笑顔が出てしまう。なんて言ったって彼にとっては初めての社員旅行なのだ。
忘れ物はないか何回も借り物のキャリーバッグを開けて確認する。
時間は夜中の2時を過ぎようとしている。
明日は9時に成田空港待ち合わせだ。起きるのは6時半。目覚ましを確認する。大丈夫だ。
彼は、『社長有難うございます。』ぼそっとそうつぶやき眠りについた。
まんまるハウス 社員旅行inグアム
第一話 旅立ちの日に続く・・・